台風についてわかっていることいないこと

台風についてわかっていることいないこと

9月の台風21号はひどかった。

風の音が半端ない。

ガラスが割れるかと思ったのは初めて。

生まれて初めて、台風に恐怖を感じた。

その翌週、図書館で「台風についてわかっていること いないこと」という本を見たとき、これは今読むべき本なんじゃないかと感じた。

正しくは今じゃなきゃ読まない本、かもしれない。

読んでみて、分かったこと。

台風の研究はまだ日が浅いこと。

以前は台風で1000人ほど死亡者があったこと。

台風の発生場所によって性格が違うこと。

温暖化が進むと台風の発生件数は減るが今回のような台風21号クラスの強力な台風は増えるらしいこと。

台風に関する文章だけれど、文体がなぜか明るくて読みやすい。

そして、途中途中にあるコラムが面白い。

台風を研究する研究者たちの研究の日々はイキイキとしている。

理科、数学の方程式といったわかったことを伝えるより、世の中のまだわからないことがたくさんあると伝えるほうが、勉強に輝きが生まれるのかもしれない。

 

 

台風についてわかっていることいないこと

台風についてわかっていることいないこと

 

 

 

賢人の手帳術

 

賢人の手帳術

「賢人の手帳術」。

図書館の返却本があつまる返却台を見ていたら、手帳本があった。

糸井重里さんをはじめ、小室淑恵さん、景山さん、佐久間さんと、ほぼオリジナルの手帳をだしている方。

秋は新作手帳の季節。

毎年手帳を買うが、特に「この手帳のファン!」というわけではないので、毎年売り場をさまよいながら決めている。

この本を借りた誰かも新しい手帳を探しているのかもしれない。

ちょうど「手帳を変えようか」、と思っていたところだったので、借りて読んでみた。

糸井さんは、手帳を語る言葉に余裕があって、なんだかかっこいい。

 

自由を感じる。

小室さんは「1年のはじめのホリデイリスト」がいい。年始に真剣に遊ぶ計画を立てるって新鮮。

本の中で、唯一自分の手帳をだしていない八代弁護士は、クオバディスを愛用。綺麗な手帳に几帳面に記入してあって仕上がっている。

佐久間さんはジブン手帳発起人。手帳に人生の記録を刻むことにこだわりがあるようだけど、キブンも記録できるなんて知らなかった。

この本の発行は2012年。

手帳が盛り上がってきた頃。

この本にとりあげられた方は、今はどんな風に手帳と向き合っているんだろう。

ワークライフバランス手帳は販売が取りやめられたということで、デジタルにむかっていったのかもしれない。ワークライフバランスは一人では達成できない。誰かと予定を共有するにはデジタルが便利だろう。

自分のために徹底的に使い込むのが「手帳」なのかもしれない。

 

アドラー「嫌われる勇気」と「学力」の経済学

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えを読んだ。

心理学本で、最後まで読めたのは初めてなのかもしれない。

聞き書きスタイルがよかったのかもしれないが、アドラー心理学の主張も面白く、フロイトよりも私とあっているようで、これからもアドラー本を読んでいきたいという気になった。

 興味深いのは子育てで直面する問題に対するアドラーの回答。

ちょっと前に流行った「学力」の経済学も同時期に読んでいて、重なる部分がいくつかあった。

たとえば、子どもに「勉強しなさい!」という場合。

たとえば目の前に「勉強する」という課題があったとき、アドラー心理学では「これは誰の課題なのか?」という観点から考えを進めていきます。

「嫌われる勇気」P140

勉強しなさい、はエネルギーの無駄遣い

「「学力」の経済学」P58

子ども自身に勉強が必要である理由を伝えたり、力になるよ、という見守りを行うことは必要そうですね。勉強以外でも、高い山を登ろうと思ったら、誰かの支えはあったほうがいいし、あってほしい。

 

そして、アドラーで一番好きなのはこれ。

自分を変えることは自分しかできない。

 

 

こぐまのケーキ屋さんから思いやりを思い出す

こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 

子供が「春休みのワークを買うんだ!」といって夫と本屋にでかけたのに、まったく違う本を買ってきた。

こぐまのケーキ屋さん。 

近所の女の子が持っていたから買ったという。

私のTwitterにもよくリツイートで流れてくる。

twitter.com

こぐまの画像を何度か読んだことはあったけど、ホンワカ4コマ漫画といった風で、どうしてそんなに流行っているのか分からなかった。けれど、いよいよ小学生にまで人気が広がっているのか。

思わず、「お母さんこれ、Twitterで見たことあるよ。」といったら、「へぇ、ついったーなんだー。お母さんはついったーやってるからねぇ。ムー子もいるし、ついったーには、いっぱいいるねぇ。」と感心している。Twitterは漫画の登場人物がいる場所なんだと思っているらしい。

本を手に入れて嬉しいのか、リビングでずっと持ち歩いている。「〇〇子がもっていた本はねぇ、しおりつきだったんだよ。」とか「今度おばあちゃんちにこの本持って行っていい?」とか、かなりの気に入りようだ。

私も子供が手放したうちに読んでみた。

おいしいお菓子で喜ばせたいこぐまと、こぐまをそっと支える店員さん。

こぐまも店員さんも、なんてやさしいんだろう。

お互いのことを思いやっている。

でも、今の私はやさぐれているので、読んでいて重くなる。

母親として理想的な優しさをもっている店員さん。

店員さんがこぐまの気持ちを想像しながら丁寧に接する優しさがわたしにもあれば、我が家の3姉妹はこんなに喧嘩まみれにならなかったんだろうか。仕事もうまくいかないし、いろいろうまくいかないし。

でも、「店員さんのようになりたいなぁ。」という気持ちが少しばかし湧いたあたり自分の心の中に優しさの種は残っているのかな。

何本も4コマを読み、いっぱいのやさしさにふれた。

Twitterよりずっといい。本はいい。本っていいな。

そして、絵本は一冊にストーリーひとつで終わりだけど、4コマ漫画絵本だと何本もストーリーがあってお得だよね、なんて思いついたしまったあたりは、やっぱり私は相当やさぐれているのかもしれない、と少しだけ落ち込んだ。

 

夏休み後半開始ですね!

我が家は子どもが町内会のラジオ体操に行くっていうから朝起こしたのに、「もう、いかないっていってるでしょ!」と怒られ、結局いかずじまい。

 

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新学期から大丈夫かなぁ??

遺伝子はダメなあなたを愛してるを読んで鳩胸について考えた

遺伝子はダメなあなたを愛してる (朝日文庫)

鳩胸というのはグラマーなんじゃなくて羽ばたくための胸筋が発達しているということです。

 

鳩胸は、胸のサイズが小さいことだと思っていた。

 

中学にあがったころ、母親と下着売場にいった。

ブラを買うということで、店員さんのいうとおりに試着をすることになってしまった。

仕方なく試着室に入り、つけて、カーテンから店員さんがのぞいて確認する。

なにか話して、そして最後に「鳩胸なんですね。」といってカーテンを閉めた。

鳩胸ってなんだろう。

疑問に思ったけれど、初めて会った大人には聞けなかった。

親に聞いたかどうかも覚えていない。

でも、なにか刺さる感じだった。

結局アルファベット順の手前のサイズのブラを買った。

鳩胸って、胸が小さいことをいうんだろうか。

カーテンからのぞいて、みて、胸が小さいねといった?

こっちは初めて会った大人に見られたんだって。

下着売り場で試着なんて、もうしない。

そしてそのまま、胸のサイズはコンプレックスになった。

 

十数年過ぎて、赤ちゃんを産んだ。

授乳をすると、赤ちゃんの小さな口には実にちょうどいいサイズだと分かった。

自分の胸が役に立っている。

コンプレックスが溶けた気がした。

 

今思えば、「鳩胸」といった店員さんの表情は事務的な感じだったし、悪意なんてもちろんなかったろう。

タイミングが悪かったんだ。思春期、思春期。

通勤途中、横断歩道を渡ったところで、歩道を何匹かの鳩が歩いていた。

歩く度に 頭 が前後のゆれている。

頭の下に、首、胸と続く。

ほ乳類じゃないから人間でいう「胸」なんてない。

小さな頭と比べたら、首が太く、胸らしき箇所はしまっている。

鳩は1千キロ離れた場所からでも自分の巣に帰りつけるらしい。

あの体つきで一千キロ飛べるんだ。

鳩胸、すごい。

わたしにとって「鳩胸」は「1千キロ飛ぶ鳩の胸」になった。

1分間マイケル・ポーター

 

1分間マイケル・ポーター  「競争の戦略」を理解する77の原則 (1分間シリーズ)

 

「あらゆる企業は、競争から逃れることはできない。まじか~~。」

 

小6の娘が、私のかばんから飛び出していた本を読んでいた。小学校に行く準備ができ、妹たちを待っているときに、なんとなく読んでいるらしかった。

「マイケル・ポッターだって~。」

子供がいうとハリー・ポッターに聞こえる。

 

子供が学校にいった後、その本を開いてみた。1分間マイケル・ポーター。子供が読んでいたところは、「はじめに」の部分。

 

あらゆる企業は、競争から逃れることはできない。

 

厳しい話だ。

星野リゾートで、研修の元になっている本のひとつがマイケル・ポーターの著書、ということで読んでみることにした。まずは読みきりたいと、研修の元になっている難しそうな本ではなく、博士のお話を訳者が短く要約した本を手に取った。通勤電車が遅延していた時、北風が吹き込むホームでまとめ読みした。寒い、寒いと震えながら、とりあえず読みきったところでかばんに突っ込んだ。初マイケル・ポッター読んだぞ、みたいな。しばらく忘れていた。

そして、今日大事な部分を娘が音読した。

ああ、そんなこと書いてあったな~。

自動車会社とか、MSとかappleとか、有名企業の過去の事例がいくつも取り上げられていた。

自分が勤めている会社と規模が全然違うから、違う世界の話のように感じたり、でもポーターの言っていることは、しっくりくるような不思議な感覚。

 

この本でもう一箇所、娘が読み上げた部分があった。

「戦略立案は最後にホチキス留めすればいいというものではない。」

その日は、年始の社の方針発表会だった。

娘はホチキスという言葉に惹かれて読んだのだろうが、うちの会社の方針発表資料もホチキスにとめられ、配られ、今日が終わったらその後どうなるのか。

今度はマイケル・ポーター自身の言葉が多く書かれた本を読んでみようと思った。

 

 

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略