こぐまのケーキ屋さんから思いやりを思い出す

こぐまのケーキ屋さん (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 

子供が「春休みのワークを買うんだ!」といって夫と本屋にでかけたのに、まったく違う本を買ってきた。

こぐまのケーキ屋さん。 

近所の女の子が持っていたから買ったという。

私のTwitterにもよくリツイートで流れてくる。

twitter.com

こぐまの画像を何度か読んだことはあったけど、ホンワカ4コマ漫画といった風で、どうしてそんなに流行っているのか分からなかった。けれど、いよいよ小学生にまで人気が広がっているのか。

思わず、「お母さんこれ、Twitterで見たことあるよ。」といったら、「へぇ、ついったーなんだー。お母さんはついったーやってるからねぇ。ムー子もいるし、ついったーには、いっぱいいるねぇ。」と感心している。Twitterは漫画の登場人物がいる場所なんだと思っているらしい。

本を手に入れて嬉しいのか、リビングでずっと持ち歩いている。「〇〇子がもっていた本はねぇ、しおりつきだったんだよ。」とか「今度おばあちゃんちにこの本持って行っていい?」とか、かなりの気に入りようだ。

私も子供が手放したうちに読んでみた。

おいしいお菓子で喜ばせたいこぐまと、こぐまをそっと支える店員さん。

こぐまも店員さんも、なんてやさしいんだろう。

お互いのことを思いやっている。

でも、今の私はやさぐれているので、読んでいて重くなる。

母親として理想的な優しさをもっている店員さん。

店員さんがこぐまの気持ちを想像しながら丁寧に接する優しさがわたしにもあれば、我が家の3姉妹はこんなに喧嘩まみれにならなかったんだろうか。仕事もうまくいかないし、いろいろうまくいかないし。

でも、「店員さんのようになりたいなぁ。」という気持ちが少しばかし湧いたあたり自分の心の中に優しさの種は残っているのかな。

何本も4コマを読み、いっぱいのやさしさにふれた。

Twitterよりずっといい。本はいい。本っていいな。

そして、絵本は一冊にストーリーひとつで終わりだけど、4コマ漫画絵本だと何本もストーリーがあってお得だよね、なんて思いついたしまったあたりは、やっぱり私は相当やさぐれているのかもしれない、と少しだけ落ち込んだ。